てのわれわれの时議は非常に有効なものでした。なぜな ら口ーマ・クラブは基本的にはシンク・タンクなので、 抽象的な意見は述べずに世界の各地より集められた実験 的なデータに基づいて意見を述べるのです。
あなたの見解は全く正しいものです。私は事実アゥレ リオ・ぺッチエィ氏のこの最も望ましい亊業に取り組む 情熱には全く圧倒されてしまいます。
氏は自分の業績を手柄にしようとしないし、またた ぶんその業績について話すのも好まれないようです。
おそらくそうでしょう。しかし彼はずっとこの運動の 頭脳でした。
あなたはィパダン大学の学生連とローマ・クラブに ついて話し合ったことがありますか。
いいえ。しかしこれは慎重にそうしているのです。人 はタィミングをよく見ていなければなりません。先ず現 段階では世界の開発途上地区に住む国民にあなたが欲す るどんな計画でも実際に受け容れる素地ができているか どうか知らなければなりません。 ローマ。クラブの作成 した『成長の限界』のような研究の用語や内容も......
アフリカの大半の人々にとっては、それはまだ中国語のようにちんぶんかんぶんだというわけですね。
まさにそのとおりです。この研究をアフリカで首尾よく提示するためには、かなりの説明が必要かと思います。このような言葉やこのような世界の各地からの情報を紹介することはどこか幻想的で宣教活動のようなもの があります。アフリカにおける政治的本能は、長い間の 植民地主義や帝国主義の支配を受けて以来、非常に強い ものがあります。自然にアフリカ人は世界の先進国の人 人によって管理されているいかなる組織に対しても必ず 疑問を抱くようになっています。これは決して驚くべき ことではありません。先進国においてさえ
も、ィデオ口 ギーの理由でローマ・クラブを疑う入がおります。例え ば、ある人はクラブ・メンバーを富裕階級の共謀者だと みています。ですから、金持ちの西洋人によって提案さ れた『成長の限界』の像にアフリカ人がどう反応するか 充分想像がつくと思います。その趣旨はまだまだ一般大 衆にまでは至っていません。
この頃、私はこの問題にそうとう頭を使いました。 ローマ・クラブの計画をアフリカに売る一番のいい方法は