私どものモデルは社会的、経済的開発の椴も中心となる面に関連した三つの基本的な仮説からできています。
(a)最終目標は社会的にも、国際的にも平等主栽の 社会であること。
(b)生産は利益によってではなく、人間の必要によ つて決められること。
(c)それは非消费者社会であること、すなわち消費 が「それ自体で」価値でない社会。
これはもちろん、よい意味でのユートピア世 界、すなわち望ましい、実現し得る人類の展望 です。
資源についてはどうですか。
われわれが分析した資源は天然資源と資本と土地でした。また、およそ百年ばかりの期間を目標において百應 の人々の必要を满たし得るかどうかの問題も研究しました。したがってわれわれの主な目的は全人類の基本的な必要が今から百年にわたって満たし得るかどうかの問題 を検时することでした。いくらかの予備的結果は非常に興味深いものがあります。
天然資源の問題についての私達の答えはMITのメドゥズ・チームの結論とは異なっています。われわれは今 から百年間はどんな天然資源でも枯渴することはないと 思います。ミネラル資源を例にとると、今用いているエ業技術が使用されるならばこの百年間ミネラルが不足す るだろうとする『成長の限界』の研究には同意できません。
それに技術もまた確実に発違することでしょう。
全くそうです。われわれが分析できる限りでは、未来の工業技術ではなく、今日使われている工業技術を使用してさえ、例えば、ェネルギーに関しても問題はありません。
言いかえれば、ョーロッパ、日本、またはアメリカ の今日の難局は离に西アジアにおける政治的鬬争の結 果ということですね。
現在の二ネルギー危機は私どもの主な仮説のよい例です。すなわちそれは资源の枯渴で生じた危機ではなく、 明らかに政治的な危機です。その中心になっている問題 は「エネルギー・パヮー」ではなく、ポリティヵル・パヮーです。唯一の解答は政治的なものです。すなわち