つてきているとも括しておリましたが、これも空想小説でしょうか。
それはもはや空想科学小説の問題というよりも、経済 の問題です。その質問に対しては、私達は後十年もする と解答ができるようになると思います。地球から何回も 発進させて、それをまた地上へ帰還させるという、いわ ゆる「宇宙速絡船」のような宇宙船を使用するようにな る時代が、後十年もすると可能になるのではないでしょうか。
シャ卜ルは、宇宙でのブラッ卜ホームのようなもの なんでしょうか。
あなたの質問に答えるためには、同じ機体を利用して 何回も地球から離着陸させたらどれくらい経済的だろうということで、「宇宙速絡船」計画のそうした一面をお 話ししているわけです。
この本が発行されるころには、米ソの宇宙飛行士が 両方の宇宙給の宇宙ドッキングを連成しているかもし れません。 『ニューヨーク・タイムス』紙の報道は、同時に宇宙からの米ソ宇宙飛行士の声を閜くことができるということになるだろうと言っておリます。私達 は、これこそ、宇宙空閗での史上初の「頂上会談」に なる、と官えそうですね。
私逹は、純粋に科学的成果の点から言えば、この初の 飛行に何か特別逭要な科学的発見を期待しているわけで はありません。このまだ初期の段階での敢も大切な仕事 と言えば、将来、宇宙ステーションを操作するのに必要 なあらゆる技術的操作が異常なく作働可能なのかどう か、それから、静かな普通の状態で操作をするのができ るかどうか、ということを明らかにすることです。も し、この一速の計画が統行されたならば、今後の数年間 に行なわれる宇宙飛行は、きっと非常に興味ある歴史的 な科学実験を実施するのに有用なものにな
ってくると思 います。
オランダのような小さな国の考えでは、超大国の科 学者逢がよリ親密な協力を志向しているのは、全く好 ましい事態の発展ではないか、と思われるのですが。
私もこの協力関係を維税して行くのが理にかなってい ると思います。