いろ参加してきましたが、そこでいつも陳立っていた のは、ルンス氏が、嫌リ返し嫌リ返し、ソ連艦隊の世 界の海洋への進出を強調していることでしたが。
そうしたルンス氏の発言は、いつもこれまでと変わらぬパターンの繰り返しです。
しかし、この潮流を転換させるために何をすべきな のでしようか。
先ず何より、お互いをもっとよく、もっとずっとよく理解し合うことが絶対に必要です。そして、何よりも、お互いの政策が実際にはどのようなものであるのか、ということをよく知ることです。例えば、私どもの雑誌 は、アメリヵの動向とその意義をできるだけ注意深く、客観的に研究することを。務と考えています。私どもは、良い面も悪い面も同等に研究しています。私は、もし西側のジャーナリストもソ連の政策や動向、それに国際関係の分野での過去数年のソ連の提案を詳細に研究してくれるならば、たいへん有意義だ
と思います。
更に、諸外国の人々がソ連の歴史を注意深く研究してくれたら、たいへん有益だと思います。とにかく、革命後五十六年の歴史上で、ソ連が他国、わけても資本主我国を攻擊したことは一度たりともなかったのです。その ようなことは一度も起こらなかったのです。ところが逆 に、資本主我諸国が社会主義国を攻擊してきた例は、ヒ ットラーがわが国を攻めてきたように、いくらでもあります。また、资本主義国が同じ资本主義国を攻解した例 もあります。
第二点として申し上げたいことは、私逹がほんとうに軍事力を使って、西側の生活の破壊を考えていたなら ば、第二次大戦直後にあったそういういくつかのチャンスを逃さなかっただろうということです。ソ連苹は当 時、デンマーク領内、ボルンホルム岛に達しさえしてい たのです。しかし、われわれは撤退しました。われわれ は、ドイッ革からデンマークの領土を解放して、デンマーク国民に返還したのです。フィンランドをごらんなさい。この国は第二次世界大戦中、ドイツのヒットラーの同盟国であり、わが国を爆擊してお
りました。彼等は、レニングラードを脅していました。事実、フィンランド が、ナチと結託して、レニングラードを完全に破壞しようと準備していたことを示す記録文雄も発見しております。私逹は、フィンランドを破壊しようと思えばできた